
『ハイキュー!!』で、トスを上げると思ったセッターが、そのまま相手コートへボールを落とすことがあります。これが「ツーアタック」です。
でも、同じようにネット際へ来ているのに、後衛だと反則になるという説明も出てきます。「トスはいいのに、返すのはダメなの?」と、ちょっと混乱しますよね。
違いは、セッターが前衛か後衛かに加えて、ボールを返す位置と高さにあります。この記事では、ツーアタックの仕組みと、影山や及川のプレーを見るときに知っておきたいルールを図で解説します。
※アニメ1期の青葉城西戦のプレーに触れます。試合の勝敗や、その後の展開のネタバレはありません。
ハイキューのツーアタックとは?2本目で相手コートへ返す攻撃
ツーアタックは、味方が上げた1本目のボールを、セッターなどが2本目で相手コートへ返す攻撃です。「ツー」は、この2本目を指しています。同じ選手が2回続けて触る、という意味ではありません。
レシーブ、トス、スパイクとつなぐ場面では、相手も3本目のスパイクを待っています。その予想を外して、トス役が自分で点を取りにいくわけです。
| 攻撃の形 | ボールのつなぎ方 |
|---|---|
| トスからのスパイク | 1本目:レシーブ → 2本目:トス → 3本目:スパイク |
| ツーアタック | 1本目:レシーブ → 2本目:相手コートへ返す |
バレーボールは、必ず3回触ってから返す競技ではありません。ブロックの接触を除き、3回以内で返すルールなので、2本目で返しても回数の反則にはなりません。
強く打つだけでなく、空いている場所へ軽く落とすのもツーアタックです。派手なスパイクでなくても、相手が動き出す前に床へ落とせれば1点になります。
及川と影山のツーアタックはアニメ1期19話で見られる
分かりやすいのが、アニメ1期19話「指揮者」の青葉城西戦です。及川のツーアタックに対し、影山も2本目で返してやり返します。
影山の場面では、日向や田中たちが攻撃に入る動きに相手の意識が向いています。そこへトスを上げるのかと思ったら、影山が自分でボールを落とす。この流れだと、ツーアタックがなぜ効くのかが分かりやすいです。
相手はスパイカーだけでなく、セッター本人も警戒しないといけなくなります。トスを上げるか、2本目で返すか。同じような構えから選べるところが、この攻撃の嫌らしさですね。
ツーアタックは後衛だと反則?前衛との違い
後衛の選手が、ネット前のエリアから、ボール全体がネットより高い位置で相手へ返すと、後衛のアタックの反則になります。セッターでも同じです。
一方、前衛のセッターは、ネット際で高いボールを2本目で返せます。『ハイキュー!!』で前衛のセッターがツーアタックを狙えるのは、この違いがあるからです。

ネット前にいることと、前衛であることは別
後衛の影山が、ネット際へ走ってトスを上げるのはOKです。前に移動しても、そのラリーでは後衛の選手としてプレーします。
影山がネットのすぐそばにいても、後衛の番なら攻撃の制限は残ります。立っている場所だけでなく、ローテーションで前衛と後衛のどちらに回っているかも関係するんですね。
前衛・後衛の入れ替わりや並び方は、ハイキューのローテーション解説でまとめています。
後衛でも、低いボールを返すことや後方からの攻撃はできる
後衛だから、2本目で返す行為が全部禁止されるわけではありません。ネット前でも、触った瞬間にボールの一部がネットの上端より低ければ、後衛のアタックの反則にはなりません。
また、アタックラインの後ろから踏み切る攻撃なら、後衛でも高い位置で打てます。踏み切るときにラインを踏まず、越えないことが条件です。打ったあとに前のエリアへ着地するのはOKです。
アタックラインは、ネットから3mの位置に引かれた線のこと。線よりネット側が、ここでいう「ネット前のエリア」です。
| 選手・プレーの条件 | 後衛のアタックの反則になる? |
|---|---|
| 前衛がネット際で2本目を返す | ならない |
| 後衛がネット前から返す。打つ瞬間、ボール全体がネット上端より高い | なる |
| 後衛がネット前から返す。打つ瞬間、ボールの一部がネット上端より低い | ならない |
| 後衛がアタックラインを踏まず、後ろから踏み切って返す | ならない |
| 後衛がネット前で味方にトスを上げる | ならない |
表は、後衛のアタックの反則に絞ったものです。ボールをつかんで投げるなど、別の反則は前衛・後衛のどちらにもあります。
ツーアタックでよくある疑問
後衛でも、ジャンプしなければ返していい?
ジャンプしていなくても、反則になることがあります。後衛がネット前から返す場合、立ったままでもボール全体がネットの上端より高ければ、後衛のアタックの反則です。
逆に、ジャンプしたという理由だけで反則になるわけでもありません。見るのは、打った位置と、その瞬間のボールの高さです。
トスがそのまま相手コートへ越えたら?
わざと返したつもりがなくても、後衛のアタックの反則になることがあります。後衛がネット前で、ボール全体がネットより高い位置でトスをし、そのボールが相手コートへ越えた場合です。
ボールがネットを完全に越えるか、相手選手に触れたところで、攻撃が完了したと判定されます。トスのつもりでも、その結果として相手へ返れば同じ扱いです。
ツーアタックはセッターしかできない?
セッター以外の選手も、2本目で相手へ返せます。セッターのツーアタックがよく登場するのは、普段トスを上げる役なので、そこから自分で返すと相手の予想を外しやすいからです。
ただし、リベロには通常の後衛選手より厳しい攻撃制限があります。コートのどこからでも、ボール全体がネット上端より高い位置で攻撃を完了できません。西谷については、リベロの役割とできないことで詳しく説明しています。
フェイントとツーアタックはどう違う?
フェイントは、強打すると見せかけて軽く落とすなど、相手の予想を外す攻撃です。ツーアタックは、2本目で返す攻撃を指します。
そのため、2本目を軽く落とすツーアタックもあれば、3本目のスパイクの構えから落とすフェイントもあります。「何本目か」と「どう打つか」の違いですね。
まとめ:ツーアタックを見るときは、セッターの前衛・後衛にも注目
ツーアタックは、トスを待つ相手の予想を外し、2本目で点を取りにいく攻撃です。及川や影山が前衛にいる場面では、誰にトスを上げるかだけでなく、自分で返すかどうかにも駆け引きがあります。
後衛になると、ネット前から高い位置で返す攻撃には制限がかかります。ただ、前へ走って味方にトスを上げることはできます。この違いが分かると、同じネット際のプレーでも、なぜ反則になるのかが追いやすくなります。
セッターやスパイカーの役割も整理したいときは、ハイキューのポジション解説もあわせてどうぞ。