
『薬屋のひとりごと』に出てくる後宮と外廷。後宮は妃たちが暮らす場所、外廷は政治や儀式などを行う場所で、どちらも宮廷の一部です。
猫猫が後宮を離れて「外廷勤務」になると、宮廷の外に出たようにも聞こえますよね。でも、変わったのは宮廷の中の勤務先です。誰のもとで、どんな仕事をしているのかを見ると、違いがつかみやすくなります。
ここでは、宮廷・後宮・外廷の関係と、名前が似ている女官と官女の違いを整理します。アニメ1期の猫猫の仕事の変化に触れますが、事件の真相や壬氏の出自のネタバレはありません。
後宮と外廷の違いは?どちらも宮廷の一部
宮廷を大きなまとまりとして、その中に妃たちの暮らしの場である後宮と、政治や儀式の場である外廷がある、と考えるとわかりやすいです。
| 呼び方 | どんな場所? |
|---|---|
| 宮廷 | 後宮や外廷を含む、全体の呼び方 |
| 後宮 | 帝の妃たちが暮らす、宮廷の奥の場所 |
| 外廷 | 政治や儀式などを行う場所。壬氏の家もある |

「外廷」の「外」で少しややこしくなりますが、町や花街へ出ることとは別です。猫猫が壬氏の家で働くときも、宮廷に勤めていることには変わりありません。
後宮は、妃たちの暮らしを支える場所
後宮では妃たちが暮らし、食事や洗濯、掃除、身の回りの世話など、多くの仕事が行われています。妃と帝だけがいる場所ではなく、そこで働く人たちの生活もあるんですね。
猫猫が最初に連れてこられたのも、この後宮です。その後、薬や毒の知識を買われ、玉葉妃の侍女兼毒見役になります。同じ後宮の中でも、下働きから妃に仕える仕事へと変わっています。
妃が住む「宮」の名前も、場所を追う手がかりになります。玉葉妃の翡翠宮、梨花妃の水晶宮は、後宮の中にあるそれぞれの住まいです。猫猫が翡翠宮から水晶宮へ行く場面も、後宮の中での移動です。
外廷は、政治や儀式などを行う場所
外廷では、軍事を担当する武官や、行政の仕事をする文官などが働いています。妃たちの暮らしが中心の後宮と比べると、国の仕事に関わる場面が多くなります。
外廷には、壬氏の家もあります。アニメ1期13話で猫猫が向かった新しい勤務先は、この家です。国の仕事をする官吏だけでなく、その暮らしを支える人たちも外廷で働いています。
女官と官女はどう違う?働く場所と試験が違う
『薬屋のひとりごと』では、女官は後宮で働く女性、官女は登用試験に合格して外廷で働く女性として区別されています。字が逆でややこしいのですが、勤務先と試験の有無に違いがあります。
| 呼び方 | 働く場所と仕事 |
|---|---|
| 女官 | 後宮で、掃除や洗濯などの仕事をする |
| 官女 | 登用試験に合格し、外廷で職に就く |
| 宦官 | 後宮への出入りが認められ、管理業務を担う男性官吏 |
| 武官 | 外廷で、軍事を担当する |
| 文官 | 外廷で、軍事以外の行政事務を担当する |
官女の試験の話が出たら、「官女として職に就くための試験なんだな」とつながります。猫猫のように、後宮で下働きをするところから始まる女官とは、仕事に就くまでの道筋も違います。
侍女は、誰かの身の回りの世話をする役目
侍女は、仕える相手の身の回りの世話をする人です。「後宮」「外廷」が場所の名前なのに対し、こちらは仕事の役目を表しています。
猫猫の場合は、侍女の仕事に加えて毒見役も担当します。身の回りの世話と、食事に毒が入っていないか確かめる役目の両方を任されているわけです。
宦官が後宮に入れるのはなぜ?
後宮は、一般の男性が自由に出入りできる場所ではありません。その中で、管理業務のために出入りを認められているのが宦官です。
宦官は、去勢された男性官吏を指す言葉です。妃たちとの間で子どもが生まれることを避けるため、後宮の管理を任されています。作中では、女官と宦官が大勢の暮らす後宮を支えています。
猫猫の仕事はどう変わる?1期2話と13話で整理
猫猫の仕事を追うと、後宮と外廷の違いが具体的に見えてきます。
| 時期 | 場所と仕事 |
|---|---|
| 物語の始まり | 人さらいに遭い、後宮で下働きをする |
| 1期2話「無愛想な薬師」 | 玉葉妃の侍女兼毒見役になる |
| 1期13話「外廷勤務」 | 宮廷へ戻り、外廷にある壬氏の家で働く。官女の試験を受ける話も出る |
2話で変わるのは、後宮の中での仕事です。13話では、勤務先そのものが後宮から外廷へ移ります。この二つを分けると、「いつから外廷にいるんだっけ?」と迷いにくくなります。
見返すなら、後宮での役目が決まる2話と、新しい勤務先に向かう13話がわかりやすいです。アニメ各期や映画の順番を確認したい場合は、薬屋のひとりごとの見る順番でまとめています。
後宮・外廷についてよくある疑問
女官や侍女も、帝の妃なの?
妃と、そこで働く女官や侍女は別です。妃は帝の妻として後宮で暮らす人で、女官や侍女は宮中の仕事や身の回りの世話を担当します。
猫猫が玉葉妃の侍女になっても、猫猫自身が妃になるわけではありません。同じ後宮にいても、立場は違います。
猫猫は、外廷に移ると官女になる?
外廷にある壬氏の家で働くことと、試験に合格して官女になることは別です。13話では、新しい勤務先で働き始めた猫猫に、壬氏が官女の試験を受けるように言います。
壬氏の家で働くことと、官女の職に就くこと。勤務先は同じ外廷でも、雇われ方や役目が違うんですね。
まとめ:場所の名前と、そこで働く人を分けるとわかりやすい
猫猫がどこへ行ったのか、誰に仕えているのか。この二つを見れば、後宮から外廷へ移る場面も追いやすくなります。
玉葉妃のそばで毒見をする猫猫と、壬氏の家で働く猫猫。同じ宮廷でも、勤務先と仕事の相手が違うんですね。