
ハイキュー!!を見ていると「MB」「リベロ」「セッター」「オポジット」など、バレーボールの専門用語がバンバン飛んでくる。
バレー経験者なら当たり前の言葉なんだろうけど、未経験の自分からすると正直「何それ?」の連続だった。
特に「日向はMB(ミドルブロッカー)」とか「西谷はリベロ」とか言われても、そのポジションが何をする人なのかがわからないと、試合シーンの面白さが半減してしまう。
というわけでこの記事では、バレー未経験の筆者が「これだけ知っておけばハイキューがもっと楽しめる」というレベルでポジションを整理した。 烏野高校のキャラに当てはめながら解説していくので、サクッと読んでもらえればと思う。
まずは全体像:バレーボールのポジションは5種類
バレーボールのコートに立てるのは6人。ポジションは大きく分けると以下の5種類になる。
| ポジション | 略称 | ざっくり言うと | 烏野のキャラ |
|---|---|---|---|
| セッター | S | 司令塔・トスを上げる人 | 影山飛雄 |
| ミドルブロッカー | MB | ネット際の壁&速攻担当 | 日向翔陽・月島蛍 |
| ウイングスパイカー | WS | サイドから打つ攻撃の主力 | 田中龍之介・東峰旭 |
| リベロ | L | 守備専門のスペシャリスト | 西谷夕 |
| オポジット | OP | セッター対角の攻撃特化型 | (烏野には不在) |

ざっくり分けると「つなぐ人(セッター)」「攻撃する人(MB・WS・OP)」「守る人(リベロ)」という構造になっている。
ここからは、それぞれのポジションを烏野のキャラで解説していく。
セッター(S):影山飛雄 — チームの「司令塔」
セッターは、味方が打ちやすい場所にトスを上げるポジション。 バレーボールは「レシーブ → トス → スパイク」の3タッチで攻撃するのが基本で、その2タッチ目(トス)をほぼ一人で担うのがセッターだ。
サッカーで言えば「パスを出す司令塔」みたいなもので、どのアタッカーに、どんなタイミングで、どの高さのトスを上げるかを瞬時に判断する。 だからセッターが上手いと、チーム全体の攻撃力が一気に上がる。
影山が「コート上の王様」と呼ばれたのも、このポジションだからこそ。セッターは試合中に一番多くボールに触るポジションなので、チームのリズムを作るのも壊すのもセッター次第と言っていい。
ハイキューを見ていると「トスが速い」「トスの精度がすごい」という表現がよく出てくるけど、あれはセッターとしての技術の高さを褒めている。影山のトスが「ピンポイントで手のひらに吸い付くような精度」と言われるのは、セッターとして異常なレベルだから。
ちなみに烏野では影山がメインのセッターで、菅原孝支が控えのセッター。試合中にセッターが交代するシーンがあるけど、あれはチームの雰囲気やリズムを変えたい時の戦術でもある。
ミドルブロッカー(MB):日向翔陽・月島蛍 — 壁にも槍にもなる忙しいポジション
ミドルブロッカーは、ネットの中央付近で「ブロック(壁)」と「速攻(クイック攻撃)」の両方を担当するポジション。 略称は「MB」で、「ミドル」と呼ばれることも多い。
やることは大きく2つある。
1つ目はブロック。 相手のスパイクをネット際で手を出して止める仕事。ミドルブロッカーはコートの中央にいるので、レフトからの攻撃にもライトからの攻撃にも移動してブロックに飛ぶ必要がある。だからこのポジションは基本的に身長が高い選手が配置される。
月島蛍がまさにこっちのタイプで、190cmの長身を活かした「壁」としての役割が大きい。月島のブロックが決まるシーンが盛り上がるのは、ミドルブロッカーの本来の仕事をきっちりやっている瞬間だから。
2つ目は速攻。 セッターから素早い低いトスをもらって、相手のブロックが揃う前に打ち込む攻撃パターンのこと。「クイック」とも呼ばれる。
日向翔陽はこっちの役割で輝いているキャラだ。普通、MBは身長が高い選手がやるポジション。日向は162cmしかないのに、MBをやっている時点でかなり異例。 でも日向の異常な跳躍力と、影山の精密なトスが組み合わさった「変人速攻」があるからこそ成立している。
つまり月島は「守りのMB」、日向は「攻めのMB」。同じポジションでもタイプが全然違うのが面白い。
ウイングスパイカー(WS):田中龍之介・東峰旭 — チームの「主砲」
ウイングスパイカーは、コートの左右(レフト・ライト)からスパイクを打つ攻撃の主力。 ハイキューでは「サイドアタッカー」と呼ばれることもある。
バレーボールの攻撃は、このウイングスパイカーが打つスパイクが一番多い。セッターが「困った時にトスを上げる先」がウイングスパイカーで、チームの得点源になるポジションだ。
東峰旭が烏野の「エース」と呼ばれているのは、ウイングスパイカーとしてチームで最も頼りにされる得点源だから。バレーボールで「エース」と言えば、基本的にはウイングスパイカーの中で最も攻撃力が高い選手を指す。
田中龍之介もウイングスパイカーで、東峰とは違うタイプ。田中はパワーだけでなく「ここぞという場面での勝負強さ」が持ち味。追い込まれた場面で田中にトスが集まるシーンが多いのは、WSとしての信頼の証だ。
ウイングスパイカーは「レフト側で打つ選手」と「ライト側で打つ選手」に分かれることもあるけど、ハイキューではあまり厳密に区別されていない場面も多い。 基本的には「サイドから打つアタッカー=ウイングスパイカー」と覚えておけば大丈夫。
リベロ(L):西谷夕 — 守備だけで試合を変える「守護神」
リベロは、守備専門のポジション。 レシーブ(相手の攻撃を拾うこと)に特化していて、攻撃には参加できないというルールがある。
ハイキューを見ていると、西谷だけユニフォームの色が違うことに気づくと思う。これはルールで決まっていて、リベロは他の選手と違う色のユニフォームを着なければならない。 審判やチームメイトが「今リベロがコートにいる」とすぐわかるようにするため。
リベロの主な仕事はこの3つ。
① サーブレシーブ — 相手のサーブを正確にセッターに返す。ここでミスると攻撃が始まらないので、試合の起点になる重要な仕事。
② ディグ(スパイクレシーブ) — 相手のスパイクを拾う。強烈なスパイクを体を張って拾うシーンは、リベロの一番カッコいい見せ場。
③ つなぎ — 崩れたボールを味方につないで、攻撃のチャンスを作る。「守備=地味」と思われがちだけど、リベロのレシーブ力が高いとチーム全体の攻撃回数が増える。
西谷が「烏野の守護神」と呼ばれるのは、この守備力が異常に高いから。リベロは得点を決めることができないポジションだけど、リベロがいなければ攻撃のチャンスすら生まれない。 西谷が「たとえ俺がスパイクを打てなくても、お前らが打てるようにする」と言うシーンの重みは、リベロというポジションを知ると何倍にも増す。
ちなみにリベロにはいくつか特殊ルールがある。
- スパイク(攻撃)はできない
- サーブは打てない
- 交代は自由にできる(通常の選手交代とは別カウント)
- ブロックもできない
「攻撃できないのになんでそんなに重要なの?」と思うかもしれないけど、ハイキューの試合を見ていると、西谷のレシーブ1本でチームの空気が変わるシーンがたくさんある。守備だけでここまでチームを動かせるのがリベロの凄さだ。
オポジット(OP):烏野にはいない「攻撃特化型」
オポジットは、セッターの対角(反対側のポジション)に入る攻撃特化型の選手。 「スーパーエース」と呼ばれることもある。
烏野高校にはオポジットの選手がいないので、ハイキューでは他校のキャラで登場する。最もわかりやすいのが白鳥沢学園の牛島若利(ウシワカ)。 左利きのパワーヒッターで、とにかく力でねじ伏せるスタイルのキャラだ。
ウイングスパイカーとの違いは、オポジットはレシーブなどの守備をほとんど免除されて、攻撃に集中できるポジションということ。その分、圧倒的な得点力が求められる。
ハイキューでは「スーパーエース」という呼び方の方が馴染み深いかもしれない。牛島の圧倒的な存在感は、このポジションの「攻撃だけに全振り」という特性があってこそ。
ポジション早見表:これだけ覚えればOK
最後に、全ポジションをまとめておく。
| ポジション | 略称 | やること | 烏野のキャラ | 一言メモ |
|---|---|---|---|---|
| セッター | S | トスを上げる司令塔 | 影山飛雄(菅原孝支) | ボールに一番多く触る |
| ミドルブロッカー | MB | ブロック+速攻 | 日向翔陽・月島蛍 | 身長が高い選手が多い |
| ウイングスパイカー | WS | サイドからの攻撃主力 | 田中龍之介・東峰旭 | 「エース」はだいたいWS |
| リベロ | L | 守備専門 | 西谷夕 | ユニフォームの色が違う |
| オポジット | OP | 攻撃特化(スーパーエース) | (烏野には不在) | 守備免除で打ちまくる |
ポジションがわかると、ハイキューの試合シーンの見え方が全然変わる。
「なぜ月島のブロックがチームを救うのか」「なぜ日向がMBとして異例なのか」「なぜ西谷がコートにいるだけで安心感があるのか」。全部、ポジションの役割を知っていると腑に落ちる。
ハイキューのバレー用語については、こちらの記事でも解説しているのであわせてどうぞ。
